鍋島翁の爺通信

白秋 – 人生稔の秋です

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正義その4

私は2002年、米国のアリゾナ州で開催された国際学会に参加して発表を行った。そのとき、学会の大きさにびっくりしたが、アメリカがどれだけすごいのかを垣間見る機会があった。それは、アリゾナ州の砂漠ツーソンに設置されているデビスモンサン空軍基地に約4000機が眠る「飛行機の墓場」があった。アメリカは武器の生産で世界一。それで経済が支えられている現実がある。そこには、使われなかった戦闘機が4000機、眠っているのである。


 アメリカが反映するためには、戦争が必要なのである。これまでの戦争の背景には、アメリカの武器が関与している。世界平和を歌いながら、戦争を仕掛ける矛盾した国だなあと44歳になる私は素朴に感じた。そこに正義があるのだろうか?経済を維持するには、戦争を行わなければ、経済を支えている武器を売ることができない現実がある。


 今回の戦争もアメリカが生産した武器が使用される場所として、ロシアとウクライナが選ばれた理由が、武器生産を深くかかわっているとすれば、アメリカはかなりの矛盾をかかえていることになる。アメリカ、中国、ロシアのいずれが世界一の国かを争うことは建て前の理由で、本当の目的は、武器を売ることが正義であるならば、アメリカは情けない国になってしまう。私の浅薄な理解であると思われるが、戦闘機の墓場を見たとき、正直、悲しくなった。矛盾だなあ、何が正義かわからない。アメリカの本当の目的は何なのだろうか?あらゆることで、世界一である国であることは誰もが認めるだろう。


 しかし、戦闘機の墓場を見ると、なぜ戦争が起こるのか、単に人類の価値観の対立ではないような気がする。戦争と引き起こさないと、アメリカ人が食べていけない経済的問題があるのだろうか。こんなことを言っていると、私は暗殺されるかもしれないが。まあ、一度は死と直面した人間だから、許してくださいと願いたい。


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