4月23日(日)老舗旅館「あけぼの」において、Y先生を囲む会が昼食を一緒にとりながら、開催された。93歳になられるとのことであったが、外来診療を週3回されているという。まったく、心身ともに衰えを感じることも全くなく、年齢を感じさせない本当に健康であった。最初に、Y元学長は挨拶をされ、主催者のS医学部長の挨拶もあり、食事をしながら、参加者20数名が一人ずつ近況を語り合った。1期生が多かったが、2期生、5期生の参加もみられました。それぞれの先生方には、苦労があり、自分の人生観が語られたが、時々、Y学長がコメントされ、私たちが知らない裏話も興味深かった。

私が一番感動したことは、Y元学長は、誰の話にも真剣に耳を傾けられ、適切なアドバイスを語っておられたことでした。個人的な偏ってことは一切話されず、「・・・そういうこともありましたね」と事実を淡々と話されていました。たまたま、臨席になったので、先生と話す機会が多かったのですが、人生の表と裏の話をされ、特に、裏の話は興味深く傾聴しました。

終わりには、先生がこれまで書かれてた本を3冊いただき、自宅に帰りました。私は、すがすがしい気持ちになり、自分も先生のような透明なこころで、人と接することができるようになりたいと思いました。自分の力を誇示したり、人を操作することもなく、中立的に客観的に物事を正しく理解・判断して、適切なアドバイスをしてあげることの重要性を再認識しました。いろんな世界には、個人の偏った視点で物事を進めることが現在の世の中の矛盾ですが、何歳になっても、先生の背筋が通った人との接触の在り方を学ぶことができました。Y元学長に深く感謝申し上げます。
