
このタイトルは、今の世界政治における日本の立場を比喩した内容です。誰でもすでに気づいていることでしょう。別に、政治にかかわらず、人間関係においては、このような状態はあちこちでみられます。例えば、先生の立場を正当化すれば、学生の立場を否定することになる。トラブルというのは、それぞれが自分の正義を主張するので、どうしても意見がかみ合わなくなってしまいます。

そこで、弁護士に相談したりして、法的にどちらがよい正当性が高いかを判断してもらうしか方法はないでしょう。ただ、そもそも論になりますが、誤解を生むようなカオスの中に身を置かないことでしょうね。そこに身を置くと、蟻地獄のような複雑な構造に入り込み、時間とともに、より深い問題に巻き込まれてしまいます。

つまり、最初から、避けることが賢明なのです。おりこうさんのような振りをしないこと。相手に加担したり、自分が有利になるように、仕掛けたりしないことです。すればするほど、巻き込まれるだけです。バカな振りをして、知らぬが仏。巻き込まれない。自分を大きくみせない。必ず、どんな社会にも敵がいますので、思い通りに物事が進むことはあり得ないのです。それが人間関係の原点。人はひとりひとり持っている正義が異なります。それを1つにまとめることはよほどの利害関係がない限り、まとまりません。これも自明の理です。

誰かにいい顔をすれば、誰かが妬む。そんな基本的な人間関係の在り方を子供たちもしらずしらずのうちに身に着けています。結構、高学歴な人ほど、そういう人間の本性を知らない場合も多いですね。精神科の臨床では、可能な限り、中立的に透明な気持ちでお話に傾聴いたしますが、どちらにも理があるので、どちらが正しいということは一切話しません。ただ、一生けん命に聴いているうちに、双方の怒りが弱まっていき、次第によいアイデアが見つかっていくのです。傾聴ことが唯一の治療法なのかもしれません。











Where have all the flowers gone?
