SATOKINAの診療科目は「恐妻科」です。

実は、奥さんがこわくてこわくてしかたありません。

デジタル個人情報を使って、今どこにいるのか、どんな買い物をしているのか、SATOKINAの行動は監視されている。

SATOKINAには奥さんの姿は見えないが、自分は常に監視されている。そのように思い込んで、SATOKINAは、食べたいものを我慢し、エロ本の購入も控え、お行儀よく行動しています。

パノプティコン(全展望監視)は、円形に配置された収容者の個室が看守からはそすべての収容者を監視でき、収容者から看守の姿は見えない仕組みになっていました。収容者は自分が監視されているのかいないのかわかりません。そこで収容者は常に模範的な行動をとらないといけなくなります。収容者から看守の姿は見えないので、看守がいてもいなくても良いのです。

個人番号にいろいろな情報が紐付けされると、この本を買ったら危険思想とおもわれるのではないかなど、実際には監視されていなくても、自ら行動を制限するようになるでしょう。







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